木造住宅は、RC住宅に比べて火災保険料が高いことを知っておきましょう。一戸建て住宅の火災保険料はアパートやマンションの保険料と比べるとかなり高くなり、負担も大きくなります。特に木造住宅は火災保険料が高くなるため、建てる前から火災保険料について知っておき、住宅ローンの返済計画に入れておきましょう。
沖縄県で木造住宅を建てる方へ火災保険について説明していきます。
火災保険は建物の構造によって保険料が違う
火災保険の保険料算定は、建物がH構造(木造)かT構造(鉄骨・ツーバイフォー)に区分され、同じ補償内容の場合の火災保険料は一戸建ての木造住宅が一番高くなります。ただし、木造住宅でも『省令準耐火構造』にすると、T構造となるため、火災保険料は安くなります。
火災保険の保険料の相場とは
火災保険の保険料は、補償内容によっても保険料は変わりますが、同じ構造、保険金額で火災保険料シミュレーションを行った場合の相場を記載しています。
※2019年10月にシュミレーションした金額です。
所在地:沖縄県
築年数:新築
建物の保険金額:2,500万円
家財補償:500万円
地震(建物):1,250万円
地震(家財):250万円
※オールリスク対応のプラン
建物構造:T構造
保険期間:1年の場合 38,000円~58,000円
10年一括払いの場合 268,000円~430,000円
建物構造:H構造
保険期間:1年の場合 90,000円~130,000円
10年一括払いの場合 690,000円~970,000円
火災保険料は、保証金額が変わらなければ築年数が経つほど火災保険料は値上がりしていきます。10年後、20年後でも火災保険料の負担は大きくなるので、木造住宅を建てる際は、省令準耐火構造をオススメします。
火災保険を安くする5つの方法とは
万が一の保険ですが、補償範囲を広げると、どうしても火災保険料は高額になります。自分や家族に合った補償内容にすることで、保険料を下げることができるので、保険契約内容はしっかりと検討して加入しましょう。
- 補償を限定する
- 特約を付けない
- 10年一括払いにする
- 保険会社を見直す
- 評価額を低くする
評価額を下げると、保証金額も低くなるので、万が一の事が起こった場合は保険金額では修復などが足りない可能性もあります。
住宅の立地やリスクに対して保証を考える
木造住宅を建てる際に、建てた立地などでリスクは変わってきます。購入した土地によっては、様々な災害のリスクがある場合もありますので、各補償の加入も検討しましょう。
水災補償の加入
川、海、山の斜面近くの場合は、水災補償の加入を検討しましょう。台風や暴風雨などにより洪水、高潮土砂崩れなどは水災補償をつけていないと補償されません。冠水などが起こる地域では、床下浸水が起こる可能性もありますので、住宅建築場所のハザードマップは確認しておきましょう。
風災補償の加入
台風だけでなく竜巻による風災補償は、加入していた方が良いでしょう。沖縄は台風だけでなく、強風が多い場所です。屋根や軒先、窓に被害が出る可能性が高くなるため、風災補償は必要だと思われます。
破損・汚損補償の加入
家財の破損などを補償してくれるものですが、家の中の家財の不測かつ突発的な事故を原因として生じた損害を補償します。小さなお子さんがいるご家庭では家財破損のリスクが高いので、加入を検討したほうが良いでしょう。
火災保険は複数社から見積を取りましょう
一番安くて良い火災保険を見つける方法は、複数の保険会社から見積もりを取り、比較してみることです。保険会社各社で補償内容は違うので、保険プランの詳細まで確認しなければ、どの保険があなたに合うのか分かりません。まずは複数社の見積を取って、比較検討してから火災保険に加入しましょう。
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